Vol.6 Tianhao Xu

Outline

Vol.6は、ロンドン在住のアーティスト・フィルムメーカーの ティエンことTianhao Xuと、現在進行中の長編ドキュメンタリープロジェクトについてディスカッションを行いました。東京在住のフィルムプロデューサーの朱永青氏も参加し、議論は中国語と英語で行われました。

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Topics

・”Shaolin School” Tian Xu が手がける長編ドキュメンタリーについて


Note

ティエンのとの出会いは、ロンドンGoldsmithsカレッジでのGlobalisation批判のクラスでのこと。Oxfordでアートを専攻した彼は、いくつかの制作を進める傍Goldsmithsでフィルムスタディーの修士に籍を置いていた。彼が制作した写真を見た時、独特の美学と感じた。会話を重ねていく中で、アーティストとして作品づくりに向かう彼の心中の、透明ながら太い信念?を感じとったぼくは、彼のプロジェクトを応援することに決めた。

ティエンは公的な助成金、あるいは企業のコマーシャル文脈での作品制作を手がけて来た。そんな中、長年温めていた長編ドキュメンタリー制作を現在進めている。その題材は、”少林寺拳法”だ。

ティエンの父親が英国へ移住した経緯は少林寺拳法にあった。ロンドンはホロウェイの近くで道場を構える彼の父は、熱心な少林寺憲法の伝道師だ。ところが、ただの武術の伝道師ではない。武術を通じて生きることの意味を教える。”マーシャル・アーツ”の本質に忠実な、熱心な教育者なのだ。

そんな父の姿をフィルムにおさめるのがティエンのプロジェクト。父子の関係を超えてフィルムプロダクションに臨む独特の困難もあるに違いないが、同様に父子ゆえに描写できる部分もある。アート、武道、教育という複数の要素が、英国と中国を舞台に描かれるそのプロジェクトにぼくは強い興味を覚えた。

日本と中国の間で豊富な映画プロデュースの経験を持つえいせいこと朱永青に参加してもらったことで、国を跨いだドキュメンタリーのプロデュースについて活発な議論がなされた。

バベルでは、文化に関わるリサーチについて定期的にMTGを開催しています。本ディスカッションの詳しい内容やお問い合わせについてはこちらまで。

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