自分の仕事を始めよう。

「思い立ったら吉日。」とか「大きく考えて、小さく行動しよう。」とか。イヤというほどそんな言葉を耳にしておきながら、おざなりにしていた。いま、ブリストルのカフェでパソコンに向かいタイピングをしている。

自分に言い聞かせるように。「自分の仕事を始めよう。」

ロンドンで学び始めてから、一年が過ぎようとしている。Brexitで持ちきりだった英国ニュースはその間にコロナ一色へ変わり、いつのまにか街中を歩くひとたちはマスクをするようになり、ひととひとは距離をとって会話をするようになり、コミュニケーションの有り様はガラリと変わった。

自分がずっと漠然と抱いていた「文化」という、つかみどころのないけれどいつまでも自分の心を掴んでは離さず、悩ませ続けるその正体に少しでも近づきたい、明らかにしたい、自分なりの視点を持ちたいという気持ちからCultural Entrepreneurship というコンセプトを学びの対象に選び Creative Industries (クリエイティブ産業)、Cultural Policy(文化政策)、Cultural Entrepreneurship を調べた。

わかったことはといえば。

学びは永遠に終わることのない旅だということ。それから、他者との交わりをもってして初めて、結果でもって初めて、その学びが有効だったのかどうか、判断できるということ。

だから、もう、始めることにした。この一年で背中にたくさん背負いこんだ荷物を、少しずつ下ろしていくような気持ちで。自分の頭の中を巡る思考をコトバにしていこう。そのコトバを通じて、いろんな人と意見を交換していこう。

自分の学びが、経験が活かせるケースがあるなら、その相談に乗ろう。

もっと学びを深めていく仲間がいたら、一緒に研究をしよう。

なにかを一緒に作りたい仲間ができたら、一緒になにかをプロデュースしよう。

2020年、時代は大きな転回をした。自分も大いに転回しよう。そんな気持ちで、自分の仕事を始めようと思います。

Previous
Previous

なぜこの歳で”大学院”へ通うことにしたのか。